2016年 4月 の投稿一覧

健康のつもりが…意外と知らないNGな薬の飲み合わせ

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人間誰しも、生きていればケガや病気になることがあります。

 

歳を重ねれば生活習慣病・がんなど様々な病気のリスクも増加。

一生を通して医薬品を1回も飲まない人は恐らくいないでしょう。

 

しかし、食品や成分によって

その薬の効果を弱めてしまったり、強くし過ぎてしまうものがあります。

 

【魚類】

Ready to cook raw bream fish with herbs, lemon and olive oil on black ceramic plate over blue textured background. With copy space. Top view

EPAやDHAなど、血液をサラサラにするという多価不飽和脂肪酸がブーム。

 

ヘルシーで健康に良いと、お魚を意識して摂る方もいるでしょう。

もちろん様々な栄養素が詰まっており、健康に良いことは間違いありません。

 

しかし、魚に含まれるヒスチジンといアミノ酸は、腐敗の過程で

アレルギーや下痢・食中毒などの原因となるヒスタミンに変化。

 

結核の治療・予防に用いられる「イソニアジド」は

このヒスタミンを分解してくれる酵素を阻害してしまいます。

 

結果、ヒスタミンが体内に蓄積され、ヒスタミン中毒の原因となる可能性があるのです。

 

 

【牛乳など高カルシウム食品】

Two cute little sisters eating cereal with strawberries and drinking milk in white kitchen

子供の成長、女性の骨粗鬆症予防、筋肉のためなど

身体づくり、健康維持に必要な栄養素・カルシウム。

 

多くの方は、「カルシウム」=牛乳と思いつくでしょう。

 

ニキビ治療やマイコプラズマ肺炎などの治療に使用されるテトラサイクリン系抗生物質。

 

牛乳のようなカルシウム、マグネシウム等の金属イオン含む食品を一緒に摂ると、

両者が結びつき、体内への吸収が減ってしまいます。

 

その他にも、

・牛乳など高カルシウム貧血予防の鉄剤

・骨粗鬆症の予防・治療に使用されるビスフォスフォネート製剤

・前立腺がんなどに使用される抗がん剤のリン酸エストラムスチンナトリウム

などの医薬品は併用することで体内への吸収が阻害されてしまいます。

 

反対に、白癬治療薬や、皮膚内服薬などは脂肪と一緒に吸収されるため、

牛乳や脂肪分を多く含んだ食事と一緒に摂取すると薬の効果が強くなってしまうことも。

 

【サラミソーセージやチーズなどの熟成食品】

various types of sausages a macro background

チーズ・ビール・サラミソーセージなどの熟成が必要な食品では、

微生物の影響により、アミノ酸のチロシンからチラミンが作られます。

 

交感神経を刺激し、興奮作用を起こすチアミンですが、通常食品から摂った場合、

肝臓の酵素により不活性化されるため、体に影響はありません。

 

しかし、結核治療薬の「イソニアジド」にはこの肝臓の酵素を阻害する作用が。

 

結果、チラミンの分解が阻害され、体内に蓄積。

高血圧が誘発され、頭痛・頻脈・心悸亢進・悪心・嘔吐を引き起こすことも。

 

【高たんぱく質食】

chicken fillet

プロテインダイエットや、鶏ササミ肉などで高たんぱく質食を

行う方も増えてきています。

 

喘息治療に用いられる「テオフィリン」。

高たんぱく質食の摂取により、「テオフィリン」の分解も同時に亢進し、

薬の効果は減少します。

 

抗うつ薬や抗パーキンソン薬の「レボドパ」、「メチルドパ」は

たんぱく質が分解されてできたアミノ酸の影響で、有効成分の吸収を阻害。

 

反対に、低たんぱく質食では、痛風の原因となる高尿酸血症の治療薬の作用が増強。

副作用の皮疹やじんましんなどの過敏症となる可能性があるため、

低栄養状態での治療薬の服用は注意が必要です。

 

【グレープフルーツジュース】

The preparation for citrus juice for breakfast. Wooden citrus reamer with fruits.

グレープフルーツジュースは、ビタミンCやポリフェノールが豊富なため、

スムージーとしても人気が高く美容目的に飲む方も多いでしょう。

 

しかし、含まれる成分が高血圧治療薬の作用を増強。

副作用の頻脈や頭痛、紅潮、浮腫を引き起こす可能性があるため、

飲み合わせには注意が必要です。

 

【健康食品】

Fish liver oil capsules in bottle with stethoscope isolate on white background.

近年健康食ブームがピークを迎え、

様々な天然素材成分を配合したサプリメントや打錠が販売されています。

 

健康・美容意識の高い方では服用している方もいるでしょう。

 

しかし、健康素材に含まれているものは特定されていないものも多く、

いくつかは医薬品との相互作用についていくつか報告がされています。

 

  • セントジョーンズワート

うつ病やイライラを静めるとされるハーブ類。

長い間摂取することにより、喘息治療薬や血栓症予防の薬、

経口避妊薬など様々な医薬品の効果を弱めてしまうことが報告されています。

 

  • イチョウ葉エキス

喘息・気管支炎の治療の他、認知機能の改善にも使用されるエキス。

抗糖尿病薬や胃潰瘍などの潰瘍薬については、薬の効果を減少させ、

脳梗塞などに使用される抗凝固薬については、薬の効果を増強させる可能性があります。

 

【ビタミン類】

Citrus fruits. Oranges, limes, grapefruits, tangerines and lemons. Over white wood table background with copy space. Top view

食事バランスに自信がなく、

サプリメントでビタミンを摂ることが主流となりつつあります。

 

メジャーなのは、ビタミンC、マルチビタミンなどといったところでしょうか?

 

  • ビタミンB 6

「レボドパ」などパーキンソン病やうつ病の治療に使用される薬は、

ビタミンB6によってその効果が弱くなります。

 

そのため、「レボドパ」を服用している方は、ビタミンB6の多い

酵母・オートミルなどの食品を避ける必要が。

 

  • ビタミンK

納豆やほうれん草・ブロッコリーなどの緑黄色野菜。

いかにも健康に良さそうな食品ですが、これらに豊富に含まれるビタミンKは

脳梗塞など血栓がつまることによりおきる病気に使用する薬の効果を弱めます。

 

 

【健康的な食品を摂ればいつでも良い効果をもたらすわけではない】

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いかがでしたでしょうか。

普段健康のために食べていたものは、病気の時には薬の効果に影響を与えてしまう可能性があります。

 

医師・薬剤師にしっかり確認し、正しく服用しましょう。

 

 

 

【参考文献】

1.高齢者における薬物の体内動態・薬効の変化と飲食物・栄養素との相互作用 山田静雄 伊藤由彦 尾上誠良 静岡県率大学大学院 薬学研究院 薬食研究推進センター NPO法人くすり・たべもの・からだの協議会 静岡県立大学薬学部 薬物動態学分野

2.田中消化器科クリニック No.005 セントジョーンズワートと医薬品との相互作用

3.食品・サプリメントと医薬品との相互作用 内 田 信 也, 山 田 静 雄

4. NR・サプリメントアドバイザー 必携 一般社団法人 日本臨床栄養協会編 第一出版

アメリカ・NYで大人気!2016年に流行るスーパーフード・タイガーナッツとは

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TVで紹介され、店頭や、ネット販売でも在庫がなくなるほど

人気となったタイガーナッツ。

 

その美味しさと、美容効果に世界中で注目が集まっています。

 

 

【タイガーナッツとは】

View of the Peniscola port Valencia, Spain

タイガーナッツは、スペインでは「チュファ」と呼ばれています。

「ナッツ」という名前はついていますが、実際には野菜の仲間。

「カヤツリグサ」の塊茎の部分です。

 

始めは少し苦みがありますが、噛めば噛むほど甘味が出てくる、クセになる味。

 

約4000年前に発見され、エジプトやアフリカなどでは

古くから栄養価の高い健康的な食物として愛用されてきました。

 

地中海沿岸のバレンシア(スペイン)はタイガーナッツの生産に最適な地域。

タイガーナッツミルクはスペインの国民的飲み物になっています。

 

【タイガーナッツの栄養】

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タイガーナッツは、スーパーフードのひとつ。

 

ビタミンEはアーモンドの2.5倍。

その他ビタミンB群、鉄・マグネシウムなどのミネラルも豊富。

むくみ改善に良いカリウムは、バナナを超える量です。

 

また、タイガーナッツの食物繊維は

ふすま(オート麦)やキャベツ、チアシードよりも多く、アーモンドの3倍の量。

血糖値の上昇を抑え、腸内環境を整えてくれます。

 

さらに、最近注目されている不飽和脂肪酸のひとつ、オレイン酸も含まれています。

 

 

【ダイエット大国・アメリカでも人気】

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https://organicgemini.com/products/raw-sundried-tigernuts?variant=892985079

 

グルテンフリーやローフードが流行中のアメリカ。

タイガーナッツはローフード、グルテンフリーの食べ物であるため、

人気が急上昇中だそうです。

 

さらに野菜の仲間なので、ナッツアレルギーの方もOKのアレルギーフリー食品。

 

かなり噛みごたえがあり、満腹感も得られることから

ダイエットにはぴったりなおやつなんです♪

 

ちなみに、粒は硬いので、4時間ほど水に漬けておくと柔らかくなって食べやすくなります。

 

【甘いミルク、スナックも】

horchata300

http://tigernuts.co.jp/products/drink.html

 

salt_and_vinegar

http://walkerstigernuts.co.uk/index.html

 

タイガーナッツ製品には粒だけでなく、パウダー・ミルク・オイルなどがあります。

最近ではタイガーナッツのスナックも。

 

ミルクは甘く作られ、アイスやケーキなどのソースとしても使用できるので、

粒が苦手でもいろいろなアレンジとして普段の生活に取り入れることができます♪

 

【ちょっとつまんでおやつでキレイに♪】

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いかがでしたでしょうか。

まだ販売している実店舗が少なく、品薄になっていますが

ネット販売では在庫があるところもあります。

 

ダイエット中のおやつに悩んでいる方も一度試してみては?

 

【参考文献】

1.タイガーナッツジャパン

2.タイガーナッツトレーダーズ

 

原因は食習慣にも? 痩せ女性の不妊症リスク

happy family mother and child baby daughter hugging and kissing

社会進出をする女性の割合が増え、晩婚化、高齢出産、少子化が問題となっている現代。

 

その中で、不妊に悩まされる女性も多く、

結婚している夫婦の10組に1組が不妊症であると言われています。

 

【成熟期女性の2割が排卵障害?】

Sick woman is lying on the bed.

平成23年に行われた厚生労働省の患者調査によると、卵巣機能障害を持つ女性は、

25~29歳で17.0%、30~34歳で18.1%、35~39歳で19.1%となっています。

 

また、月経異常を有する女性は25~29歳で21.4%と最も高い割合。

 

「子供が欲しくても不妊症によって授かることができない」

このような女性が多いことも少子化の原因のひとつであると考えられます。

 

【排卵障害の原因】

young caucasian woman in tanktop holding pregnancy test, waiting for results. Horizontal shape, cropped view

不妊症の原因となる排卵障害。

肥満も、無理なダイエットによる痩せすぎも

排卵障害を引き起こしやすくすると言われています。

 

○卵巣機能低下による排卵障害

若い女性の場合の原因はほとんどが不明ですが、

低体温や冷え、運動不足などの生活習慣によって、

卵巣に十分な血液が運ばれず、卵巣の働きが不十分になることが考えられます。

 

○高プロラクチン血症による排卵障害

授乳期に分泌が増えるホルモンのプロラクチンは、排卵を抑制します。

このため、授乳期以外に増えてしまうと排卵障害に。

 

授乳期以外に増える原因として、東洋医学的では

強いストレス、イライラ、不安、心配、不眠などの情緒不安定、

身体の冷えや血行不良、ホルモンのアンバランスなどとされています。

 

【体脂肪と不妊症の関係】

Young woman showing low fat on body.

月経と体重・体脂肪率は密接な関係があると言われています。

体脂肪率が22%以下になると稀発月経や月経異常が起こりやすくなり、

17%以下で無月経になること可能性も。

 

現代では痩せ体型を理想とする女性が多いことも関係していると考えられます。

 

また、神奈川県の産婦人科で行われたBMIが22以下のやせ体重の女性を対象にした研究によると、

正常排卵女性に比べ、不妊症女性は体脂肪率・体脂肪量が有意に低いこともわかっています。

 

【痩せている不妊症女性は○○の摂取量が少ない?】

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同研究によれば、正常排卵女性と不妊症女性の間には

摂取エネルギーやタンパク質・脂質の摂取量に有意な差はみられなかったものの、

炭水化物の摂取量に関しては不妊症女性で少ない傾向が。

 

米や小麦などの穀類摂取量にしてみると、正常排卵女性が平均440g/日に対して、

不妊症女性では295g/日と大きな差のある結果に。

 

また、その他に摂取量の差がみられたのは豆類。

不妊症女性では豆の摂取量が35g/日、正常排卵女性で12g/日と、

こちらも大きく差が出ています。

 

【生活習慣にみられる差】

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○食習慣

朝食の欠食率は、正常排卵女性では8%、不妊症女性で16%。

不妊症女性では、全体の4割が朝食の食事時間が不規則である、

または欠食しているという結果になりました。

 

夕食に関しても、時間が不規則であると回答した割合は

正常排卵女性で8%、不妊症女性で40%。

 

また、不妊症女性は間食が多い傾向にありました。

 

○喫煙習慣

喫煙習慣有りと答えたのは、正常排卵女性で8%、不妊症女性で41%という結果に。

ニコチンが、月経異常や不妊症の一因として影響していることも示唆されています。

 

さらに、過去にダイエット経験がある割合も不妊症女性で高くなっています。

 

【ひとつでもリスクを減らす努力を】

happy family. Pregnant mother and baby daughter kissing relaxing and playing on the sofa at home

不妊症はどの女性にも起こりうる可能性があります。

 

女性は環境に敏感であり、ホルモンバランスも崩れやすいため、

自分が思っている以上に自分の身体を大切にしてあげること。

 

今回の研究の対象者はやせ体重の女性であり、あくまでもひとつの研究結果。

正常体重、肥満体重、遺伝や人種など様々な要因によって結果は異なります。

 

しかし、食事バランス、食事時間の規則性、喫煙、ストレス、無理なダイエットなどが

排卵障害による不妊症にリスクを与えている可能性は否めません。

 

特に30歳後半では徐々に妊娠確率が低くなっていきます。

妊娠を希望する場合は身体にとってストレスの少ない生活習慣を心がけましょう。

 

 

 

【参考文献】

1.排卵障害を伴った不妊症女性における臨床栄養学研究-やせ体重女性の検討-

牛込恵子、丸山智美、戸谷誠之

2.こだからひろば