原因は食習慣にも? 痩せ女性の不妊症リスク

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社会進出をする女性の割合が増え、晩婚化、高齢出産、少子化が問題となっている現代。

 

その中で、不妊に悩まされる女性も多く、

結婚している夫婦の10組に1組が不妊症であると言われています。

 

【成熟期女性の2割が排卵障害?】

Sick woman is lying on the bed.

平成23年に行われた厚生労働省の患者調査によると、卵巣機能障害を持つ女性は、

25~29歳で17.0%、30~34歳で18.1%、35~39歳で19.1%となっています。

 

また、月経異常を有する女性は25~29歳で21.4%と最も高い割合。

 

「子供が欲しくても不妊症によって授かることができない」

このような女性が多いことも少子化の原因のひとつであると考えられます。

 

【排卵障害の原因】

young caucasian woman in tanktop holding pregnancy test, waiting for results. Horizontal shape, cropped view

不妊症の原因となる排卵障害。

肥満も、無理なダイエットによる痩せすぎも

排卵障害を引き起こしやすくすると言われています。

 

○卵巣機能低下による排卵障害

若い女性の場合の原因はほとんどが不明ですが、

低体温や冷え、運動不足などの生活習慣によって、

卵巣に十分な血液が運ばれず、卵巣の働きが不十分になることが考えられます。

 

○高プロラクチン血症による排卵障害

授乳期に分泌が増えるホルモンのプロラクチンは、排卵を抑制します。

このため、授乳期以外に増えてしまうと排卵障害に。

 

授乳期以外に増える原因として、東洋医学的では

強いストレス、イライラ、不安、心配、不眠などの情緒不安定、

身体の冷えや血行不良、ホルモンのアンバランスなどとされています。

 

【体脂肪と不妊症の関係】

Young woman showing low fat on body.

月経と体重・体脂肪率は密接な関係があると言われています。

体脂肪率が22%以下になると稀発月経や月経異常が起こりやすくなり、

17%以下で無月経になること可能性も。

 

現代では痩せ体型を理想とする女性が多いことも関係していると考えられます。

 

また、神奈川県の産婦人科で行われたBMIが22以下のやせ体重の女性を対象にした研究によると、

正常排卵女性に比べ、不妊症女性は体脂肪率・体脂肪量が有意に低いこともわかっています。

 

【痩せている不妊症女性は○○の摂取量が少ない?】

cooking, food and home concept - close up of female hands holding uncooked spaghetti pasta

同研究によれば、正常排卵女性と不妊症女性の間には

摂取エネルギーやタンパク質・脂質の摂取量に有意な差はみられなかったものの、

炭水化物の摂取量に関しては不妊症女性で少ない傾向が。

 

米や小麦などの穀類摂取量にしてみると、正常排卵女性が平均440g/日に対して、

不妊症女性では295g/日と大きな差のある結果に。

 

また、その他に摂取量の差がみられたのは豆類。

不妊症女性では豆の摂取量が35g/日、正常排卵女性で12g/日と、

こちらも大きく差が出ています。

 

【生活習慣にみられる差】

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○食習慣

朝食の欠食率は、正常排卵女性では8%、不妊症女性で16%。

不妊症女性では、全体の4割が朝食の食事時間が不規則である、

または欠食しているという結果になりました。

 

夕食に関しても、時間が不規則であると回答した割合は

正常排卵女性で8%、不妊症女性で40%。

 

また、不妊症女性は間食が多い傾向にありました。

 

○喫煙習慣

喫煙習慣有りと答えたのは、正常排卵女性で8%、不妊症女性で41%という結果に。

ニコチンが、月経異常や不妊症の一因として影響していることも示唆されています。

 

さらに、過去にダイエット経験がある割合も不妊症女性で高くなっています。

 

【ひとつでもリスクを減らす努力を】

happy family. Pregnant mother and baby daughter kissing relaxing and playing on the sofa at home

不妊症はどの女性にも起こりうる可能性があります。

 

女性は環境に敏感であり、ホルモンバランスも崩れやすいため、

自分が思っている以上に自分の身体を大切にしてあげること。

 

今回の研究の対象者はやせ体重の女性であり、あくまでもひとつの研究結果。

正常体重、肥満体重、遺伝や人種など様々な要因によって結果は異なります。

 

しかし、食事バランス、食事時間の規則性、喫煙、ストレス、無理なダイエットなどが

排卵障害による不妊症にリスクを与えている可能性は否めません。

 

特に30歳後半では徐々に妊娠確率が低くなっていきます。

妊娠を希望する場合は身体にとってストレスの少ない生活習慣を心がけましょう。

 

 

 

【参考文献】

1.排卵障害を伴った不妊症女性における臨床栄養学研究-やせ体重女性の検討-

牛込恵子、丸山智美、戸谷誠之

2.こだからひろば

 

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