健康のつもりが…意外と知らないNGな薬の飲み合わせ

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人間誰しも、生きていればケガや病気になることがあります。

 

歳を重ねれば生活習慣病・がんなど様々な病気のリスクも増加。

一生を通して医薬品を1回も飲まない人は恐らくいないでしょう。

 

しかし、食品や成分によって

その薬の効果を弱めてしまったり、強くし過ぎてしまうものがあります。

 

【魚類】

Ready to cook raw bream fish with herbs, lemon and olive oil on black ceramic plate over blue textured background. With copy space. Top view

EPAやDHAなど、血液をサラサラにするという多価不飽和脂肪酸がブーム。

 

ヘルシーで健康に良いと、お魚を意識して摂る方もいるでしょう。

もちろん様々な栄養素が詰まっており、健康に良いことは間違いありません。

 

しかし、魚に含まれるヒスチジンといアミノ酸は、腐敗の過程で

アレルギーや下痢・食中毒などの原因となるヒスタミンに変化。

 

結核の治療・予防に用いられる「イソニアジド」は

このヒスタミンを分解してくれる酵素を阻害してしまいます。

 

結果、ヒスタミンが体内に蓄積され、ヒスタミン中毒の原因となる可能性があるのです。

 

 

【牛乳など高カルシウム食品】

Two cute little sisters eating cereal with strawberries and drinking milk in white kitchen

子供の成長、女性の骨粗鬆症予防、筋肉のためなど

身体づくり、健康維持に必要な栄養素・カルシウム。

 

多くの方は、「カルシウム」=牛乳と思いつくでしょう。

 

ニキビ治療やマイコプラズマ肺炎などの治療に使用されるテトラサイクリン系抗生物質。

 

牛乳のようなカルシウム、マグネシウム等の金属イオン含む食品を一緒に摂ると、

両者が結びつき、体内への吸収が減ってしまいます。

 

その他にも、

・牛乳など高カルシウム貧血予防の鉄剤

・骨粗鬆症の予防・治療に使用されるビスフォスフォネート製剤

・前立腺がんなどに使用される抗がん剤のリン酸エストラムスチンナトリウム

などの医薬品は併用することで体内への吸収が阻害されてしまいます。

 

反対に、白癬治療薬や、皮膚内服薬などは脂肪と一緒に吸収されるため、

牛乳や脂肪分を多く含んだ食事と一緒に摂取すると薬の効果が強くなってしまうことも。

 

【サラミソーセージやチーズなどの熟成食品】

various types of sausages a macro background

チーズ・ビール・サラミソーセージなどの熟成が必要な食品では、

微生物の影響により、アミノ酸のチロシンからチラミンが作られます。

 

交感神経を刺激し、興奮作用を起こすチアミンですが、通常食品から摂った場合、

肝臓の酵素により不活性化されるため、体に影響はありません。

 

しかし、結核治療薬の「イソニアジド」にはこの肝臓の酵素を阻害する作用が。

 

結果、チラミンの分解が阻害され、体内に蓄積。

高血圧が誘発され、頭痛・頻脈・心悸亢進・悪心・嘔吐を引き起こすことも。

 

【高たんぱく質食】

chicken fillet

プロテインダイエットや、鶏ササミ肉などで高たんぱく質食を

行う方も増えてきています。

 

喘息治療に用いられる「テオフィリン」。

高たんぱく質食の摂取により、「テオフィリン」の分解も同時に亢進し、

薬の効果は減少します。

 

抗うつ薬や抗パーキンソン薬の「レボドパ」、「メチルドパ」は

たんぱく質が分解されてできたアミノ酸の影響で、有効成分の吸収を阻害。

 

反対に、低たんぱく質食では、痛風の原因となる高尿酸血症の治療薬の作用が増強。

副作用の皮疹やじんましんなどの過敏症となる可能性があるため、

低栄養状態での治療薬の服用は注意が必要です。

 

【グレープフルーツジュース】

The preparation for citrus juice for breakfast. Wooden citrus reamer with fruits.

グレープフルーツジュースは、ビタミンCやポリフェノールが豊富なため、

スムージーとしても人気が高く美容目的に飲む方も多いでしょう。

 

しかし、含まれる成分が高血圧治療薬の作用を増強。

副作用の頻脈や頭痛、紅潮、浮腫を引き起こす可能性があるため、

飲み合わせには注意が必要です。

 

【健康食品】

Fish liver oil capsules in bottle with stethoscope isolate on white background.

近年健康食ブームがピークを迎え、

様々な天然素材成分を配合したサプリメントや打錠が販売されています。

 

健康・美容意識の高い方では服用している方もいるでしょう。

 

しかし、健康素材に含まれているものは特定されていないものも多く、

いくつかは医薬品との相互作用についていくつか報告がされています。

 

  • セントジョーンズワート

うつ病やイライラを静めるとされるハーブ類。

長い間摂取することにより、喘息治療薬や血栓症予防の薬、

経口避妊薬など様々な医薬品の効果を弱めてしまうことが報告されています。

 

  • イチョウ葉エキス

喘息・気管支炎の治療の他、認知機能の改善にも使用されるエキス。

抗糖尿病薬や胃潰瘍などの潰瘍薬については、薬の効果を減少させ、

脳梗塞などに使用される抗凝固薬については、薬の効果を増強させる可能性があります。

 

【ビタミン類】

Citrus fruits. Oranges, limes, grapefruits, tangerines and lemons. Over white wood table background with copy space. Top view

食事バランスに自信がなく、

サプリメントでビタミンを摂ることが主流となりつつあります。

 

メジャーなのは、ビタミンC、マルチビタミンなどといったところでしょうか?

 

  • ビタミンB 6

「レボドパ」などパーキンソン病やうつ病の治療に使用される薬は、

ビタミンB6によってその効果が弱くなります。

 

そのため、「レボドパ」を服用している方は、ビタミンB6の多い

酵母・オートミルなどの食品を避ける必要が。

 

  • ビタミンK

納豆やほうれん草・ブロッコリーなどの緑黄色野菜。

いかにも健康に良さそうな食品ですが、これらに豊富に含まれるビタミンKは

脳梗塞など血栓がつまることによりおきる病気に使用する薬の効果を弱めます。

 

 

【健康的な食品を摂ればいつでも良い効果をもたらすわけではない】

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いかがでしたでしょうか。

普段健康のために食べていたものは、病気の時には薬の効果に影響を与えてしまう可能性があります。

 

医師・薬剤師にしっかり確認し、正しく服用しましょう。

 

 

 

【参考文献】

1.高齢者における薬物の体内動態・薬効の変化と飲食物・栄養素との相互作用 山田静雄 伊藤由彦 尾上誠良 静岡県率大学大学院 薬学研究院 薬食研究推進センター NPO法人くすり・たべもの・からだの協議会 静岡県立大学薬学部 薬物動態学分野

2.田中消化器科クリニック No.005 セントジョーンズワートと医薬品との相互作用

3.食品・サプリメントと医薬品との相互作用 内 田 信 也, 山 田 静 雄

4. NR・サプリメントアドバイザー 必携 一般社団法人 日本臨床栄養協会編 第一出版

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